商品を自分で使った、タダであげたときの売上は?

個人事業主で、仕入れた商品や材料など(棚卸資産)を

  • 自分で使った。
  • タダであげた。
  • 半額で売った。
  • 捨てた。

このような場合、どのような経理をすればいいのでしょうか?

自分で使った、タダであげた場合

売価の70% or 仕入原価
いずれか大きい金額を売上に計上してください。

例えば、仕入原価50円、売価100円の商品を、自分で使った、タダであげた場合
100円×70%>50円 ∴70円
仕訳
事業主貸 70 家事消費等(売上) 70

半額で売った場合

売価の70%を売上に計上してください。
仕入原価は使用しません。

例えば、仕入原価50円、売価100円の商品を、半額の50円で売った場合
100円×70% ∴70円
仕訳
現金   50 売上 50
事業主貸 20 家事消費等(売上) 20
流行遅れ、型崩れ、広告宣伝などの場合には、半額50円の売上だけでOKです。

捨てた場合

仕入原価を廃棄したことになります。
売上に計上する必要はありません。

例えば、仕入原価50円、売価100円の商品を、捨てた場合の仕訳

  • 当期に仕入れ、捨てた場合の仕訳
    商品廃棄損  50 仕入高 50
  • 前期に仕入れ、捨てた場合の仕訳
    商品廃棄損  50 商品  50

売上に計上する金額などが、それぞれ違いますので注意してください。
また、卸売業や小売業だけでなく、製造業や飲食店業なども同じように計算します。